今回は外資系客室乗務員のお仕事についてお伝えいたします。
♡目次♡
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1. 保安要員とサービス要員
a. 保安要員
b. サービス要員
2. どの路線を飛ぶの?
1. 保安要員とサービス要員
客室乗務員=「飛行機の機内でサービスする人」
というイメージですが
実は「お客様の命を守る」という、とても責任のあるお仕事です。
・お客様が倒れてしまったら?
・機内で火事になってしまったら?
・もし乱気流の被害にあったら?
・もし緊急脱出が必要になったら?
これらすべてを対応するのは、紛れもなく機内にいる客室乗務員です。
入社後に2-4ヶ月間の訓練を行うのですが、その大半は
「保安要員」
として、緊急事態発生時の対応や機内安全に関わることを学びます。
具体的には、
・飛行機のドアの扱い方
・緊急着陸時に使用するスライド(ドアから飛び出る滑り台)の扱い方
・海や川に着水した時の避難方法
・緊急事態発生時のお客様の誘導方法
・消火器の使い方
・体調不良のお客様への処置の仕方
・乱気流に巻き込まれたときの対応
など
分厚いマニュアルを抱え、機内安全や救急対応に関するたくさんのことを学びます。
これが本当に大変でして…
外資系エアラインでの訓練となると
もちろんすべて英語で行われますから
セイフティー、セキュリティー、救急救命に関わることまで
毎日数十単語の新たな英語を覚え
各セクション毎の筆記&実技テストに合格しなければならないのです!
筆記の合格点は80%!(再試は85%!!)
実技テストとは
それぞれの機体のドアの扱い方と消火器等の備品の扱い方
そして緊急避難の際の実技試験もあるのですが
モックアップのシミュレーターに様々な緊急事態が組み込まれており
その都度自身で状況を判断して行動に起こします
これはもう大声を張り上げ本番さながらの緊張感ある試験です
私は比較的声が通らないタイプですので内心心配しておりましたが…
火事場の馬鹿力とはこうゆうものなのですね!
自分でも驚くほどの大声がでました笑
そして「試験」ではありませんでしたが
あの緊急避難の際に機体から出るスライド
これを滑り降りる訓練もありました
これね。。。
私ジェットコースター苦手なのですよ。。。
回転系は大丈夫なのですが、急降下系は一切ダメ!!
落ちていく時に、心臓が飛び出て自分の1m後ろからついてくる
そんな感覚がNGなのですよね
アブダビにフェラーリワールドという世界最大の室内テーマパークがありまして
そこに以前、フラットメイト2人と行ったのですよね
フェラーリロッサというこれまた世界最速240kmのジェットコースターがあるわけですが
2人はそうゆうの好きなので乗る気満々!
私はダメなの知っておきつつ2人にのせられて乗ってみたのですが。。。
もうね、、、
絶叫はもちろんできないし、さらに絶句どころでもない!!
魂飛んでいったわよね、ジェットコースターと共に。。。
もう1人で勝手に逆ギレよ。このジェットコースターに。
降機してからしばらくイライラしなにもしゃべれなかったわよね
ごめんね、2人とも笑!
さて話は飛行機のスライドに戻ります
みんなはスーイと滑ってサッと着地していて結構楽しそうだったのですが…
いざ私の番、、
いや~これ無理だなと思いつつ、教官に背中を押されて滑り出すも
もう怖さMAX!!
これ小型飛行機だと高さも低いのですが
大型飛行機は地面からの距離があり、それは結構高いのですよ!
滑っている時間も長く感じ
着地は顔面からビーズクッションに突っ込む有様。。。
見事やり直しだったわよね、、私だけ、、
そんなこんなで私も責任感強いタイプなので
そのプレッシャーに何度も押しつぶされそうになり
優しいトレーナーに泣きついておりました笑
本当にたくさん助けていただいたのよ…ありがとうございました♡
これらの試験に無事合格したら
残りの期間は「サービス要員」として、機内でのサービスについて勉強します。
皆さまも、機内での一番の楽しみは「機内食」ではないでしょうか?
例えばエコノミークラス
だいたい機内食はどこも2種類ですよね!?
私の古巣エティハド航空では3種類用意があります(朝食は2種)
チキン・ビーフ・フィッシュのうち2種
そしてベジタリアンメニュー
イスラム教の国ですのでもちろんポークは提供しておらず
中東ベースに世界中飛び回るため
ベジタリアンオプションも用意しています
インド便ではベジタリアンミールは特に人気で
他路線よりも多く搭載しているもののいつも足りなくなってしまいます!
ところで
客室乗務員がサービス時に使うミールカート、あれ結構重いのですよ・・・
体力勝負!な部分も客室乗務員職の特徴です!
お客様へのお食事とは別に、クルー用のミールも搭載しています!
1. どの路線を飛ぶの?
日系航空会社の客室乗務員は、それぞれの航空会社の全路線に乗務していますが
外資系航空会社の客室乗務員はどうでしょうか?
A. これは外資系の航空会社によって異なります。
例えばヨーロッパ系&アジア系航空会社の日本人客室乗務員は、
そのほとんどのエアラインにおいて
日本線のみ、もしくは日本線をメインに乗務します。
ロスターも比較的ゆとりがあるのが特徴です!
一方、私が働いていたエティハド航空では、
客室乗務員は全員、会社が運航している全路線に乗務します。
エミレーツやカタール航空も同じです。
「全路線に乗務できる!」= 仕事をしながら世界中を旅できる!
これが中東系航空会社の魅力のひとつです!